2023-11-17 | 院長の小言
スポーツでの使いすぎによる膝の痛み
スポーツをしていると膝への負担はとても大きいです。
膝に過度な負担がかかり続けると痛みや違和感が生じてきます。
最初は小さな痛みや違和感を感じても、徐々に痛みや違和感が悪化してきます。
湿布や痛み止めなどでごまかして続けるとより、ひどくなるケースが多いです。
負担のかかり方によって痛みの出る場所、病名が変わります。
☆膝の主なスポーツ障害とその特徴と症状
<腸脛靭帯炎>
- 大腿骨(太ももの骨)の外側に位置する靭帯「腸脛靭帯」に炎症が起こるもの
- ランナー膝・ランナーズニーと呼ばれ、長距離選手や走ることが多い競技に多くみられる。
- 膝の外側が痛む(走っている時、走り終えた時、患部を指で押した時など)
<膝蓋腱炎>
- 膝の皿とすねの骨をつなぐ膝蓋腱が傷つき炎症を起こしたもの。
- ジャンパー膝と呼ばれジャンプ動作が多いバスケットボールやバレーボールに多くみられる。
- 膝蓋骨(ひざの皿)の下側に痛みや腫れが生じることが多い
<鵞足炎(がそくえん)>
- 膝の内側の腱に炎症が起こり痛みを感じる障害
- 膝の内側から膝下にかけて痛む(膝の曲げ伸ばし時、運動時、圧迫時など)
- 膝をいっぱいにまで伸ばしたときに痛みが起こりやすい
- 運動・スポーツ時に膝が内側に入る動作(外反)や、膝から下を外側にひねる動作(外旋)による腱の摩擦が原因
- ターンが多い競技で多くみられる
これらの原因としてはオーバーユース(使いすぎ)や過度な反復練習が原因となることが多いです。
他にも柔軟性の低下、筋力不足、姿勢不良、靴、グラウンドなども原因となります。
軽いものではプレー中の痛み、プレー後の痛みで済みますが、重症化すると日常生活にも支障をきたすようになってしまいます。(運動中、運動後に痛くて、次の日やおとなしくしていると痛くない。というのも特徴です。)
無理を続けてしまうと長期間スポーツができなくなってしまったり、手術等までいってしまうと、本来持つパフォーマンスが発揮できなくなってしまいますので、早めの診察をお勧めいたします。
スポーツ障害についてはコチラから
コチラの資料もご参照ください
http://jossm.or.jp/series/flie/010.pdf