腰椎分離症 スポーツ選手に多い腰の痛み
分離症とは、正式には『腰椎分離症』と言い
スポーツなどによって繰り返される腰椎(腰の背骨)への伸展(後ろに反る)と回旋ストレスを原因とする腰骨の疲労骨折です。
多くは骨が未発達な成長期の小学生~高校生(特に中学生頃)に、
背中を反らすジャンプや腰の回旋(体をひねる動作)を繰り返し行うスポーツに多く起こります。
野球、サッカー、バレーボール、バスケットボール、ラグビー、柔道など、
身体の前後屈や腰のひねり、ジャンプからの着地といった特定方向への動作を繰り返すスポーツの過度な練習が原因となるケースが多いとされています。
「ケガ」のように1回で起こるわけではなく、スポーツの練習などで腰をそらしたり回したりする繰り返しのスポーツ動作のストレスで起こる腰骨の疲労骨折と考えられています。
ただし練習し過ぎると必ず発症するわけではなく、体が硬かったり、筋力が足りていなかったり体質的な要因も影響すると考えられています。
当院に来る方も股関節周辺の動きが悪かったり体が硬い人が多いです。
また、まれに先天的に遺伝によって腰椎が弱く、スポーツと関係なく分離症を生じる場合もあります。
多くの方がスポーツの競技中や競技後に腰痛を自覚して来院しますが,
中には腰痛が軽度であったため競技を続け悪化してから来院したり安静にすることで腰痛が良くなるため病院を受診しなかったとする方も見受けられます。
分離症になってしまうと半年間、もしくはそれ以上運動ができなくなってしまう可能性があります。(学校の体育も禁止)
また、痛みが一度無くなっても柔軟性や筋力が低下していると運動を続けていればまた痛みが出てきてしまいます。
スポーツをやめても腰痛に悩まされたりする場合もあるので違和感を感じたら早めに医療機関への受診をお勧めします。
また、再発予防の為のケアも大切になります。お悩みの方はご相談ください。