腕・肘・手
腱鞘炎
症状
腱鞘炎は、主に指の使いすぎにより腱が腱鞘の中で摩擦され、肥厚してしまうことにより、腱鞘のトンネル内をスムーズに通ることができず、炎症が起こります。また、炎症が続くと、指がカクンとしたり、曲がったまま伸びないなどの「バネ指」にも進行します。
治療法
痛みが激しい急性期には症状を緩和させるため、優しい手技療法や電療をおこないます。痛みが落ち着いてくる慢性期には日常生活のアドバイスも致します。 普段から手を使うことが多い場合は痛みが長引く場合がございますのでサポーター等で保護することもお勧めします。
テニス肘 (上腕骨外側上顆炎)
症状
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)は、テニスのバックハンドのような動作を行うと、肘の外側に痛みが出ます。ぞうきんを絞る時やドアノブをひねる時、手の甲を上にして重いものを持ち上げるような動作で痛みが出ます。
治療法
痛みが激しい急性期には症状を緩和させるため、優しい手技療法や電療をおこないます。痛みが落ち着いてくる慢性期にはストレッチによる可動域訓練も有効です。
スポーツ外傷・障害にあたりますのでそちらのページもお読みください。
野球肘
症状
上腕骨内側上顆炎(野球肘)は、野球のような投球動作を行うと、肘の内側に痛みが出ます。肘を内側に捻ったり、手のひらを上にして重いものを持ち上げるような動作で痛みが出ます。
症状が強くなると単純に曲げる動作で痛みが出たり完全に伸ばした際に痛みが出てきます。
治療法
痛みが激しい急性期には症状を緩和させるため、優しい手技療法や電療をおこないます。痛みが落ち着いてくる慢性期にはストレッチによる可動域訓練もおこないます。
野球をはじめとしてスポーツをやっている場合重症化すると半年間運動ができなかったり手術が必要になる場合があります。学生の間は運動量が多いため症状が出ないためにストレッチをしたりケアを受けたり予防が大切ですがそれ以上に動くと発症してしまう場合がありますので、異変を感じた場合は早めに医療機関に受診しましょう。
スポーツ外傷・障害にあたりますのでそちらのページもお読みください。
ばね指
症状
指を曲げたり伸ばしたりするときに、指が引っかかる疾患です。これは腱鞘(腱が通るトンネルのようなもの)が膨らみ腱の通り道が狭くなることや、腱が太くなり腱鞘を通りにくくなることで起こります。
スポーツ・仕事で指を多く使う方や更年期・妊娠出産期の女性に多く発症します。また糖尿病やリウマチの方にも発症しやすいと言われています。
治療法
軽度のものであればストレッチや手技療法、電気療法を続ければ次第に良くなっていきますが、状態によっては改善までに長期間かかる為注射で痛みを和らげることもあります。
注射後少しの間は痛みや引っ掛かりが軽減はしますが戻ってきてしまうため継続的に通院することが望ましいです。
ヘパーデン結節
症状
指の第一関節が変形して曲がってしまう疾患です。関節部にコブのようなものが特徴です。原因は不明です。一般に40歳代以降の女性に多く発生します。手を良く使う人にはなりやすい傾向があります。
治療法
指に過度な負担をかけないように気を付けてください。手技療法、電気療法、テーピングなどの治療で改善を図ります。それでも痛みが引かず変形も強くなるようだと稀に手術の適応になりますがほとんどは保存療法で改善します。まずは来院して頂き早めの治療を心がけましょう。