背中・腰
腰部椎間板ヘルニア (坐骨神経痛)
症状
腰部ヘルニアは、スポーツや重労働などにより、腰の椎間板が後ろに飛び出て神経が圧迫されることで腰部から足にかけて痛み、痺れ、運動麻痺などの症状が出ます。レントゲンでヘルニア部分が写ることは無く、診断には徒手検査、MRI、CT検査が必要です。
治療法
外部からの治療でヘルニア(突出したもの)が引っ込むことは無いと思います。ただ手技を行う事や痛みを抑えて動かす事により、内圧を下げ痛み、症状の緩和を行います。
負担の原因は周囲にあることが多く、そこを見つけて歩行時痛や症状の改善を目指します。深部への電気治療や筋力トレーニング、ストレッチが有効です。ヘルニアの場合治るまでに半年以上かかるものもあります。まずは症状の軽減に取り組みますが状態によっては整形外科の受診をお勧めする場合もあります。
坐骨神経痛
症状
腰から出てきた神経が足の方へいく際、お尻の真ん中あたりを通り梨状筋という深部の筋肉の周囲や間を通るとき筋肉の緊張やなんらかの原因で圧迫される事により、お尻周囲の痛みや足にかけての痛み、しびれなどを出した状態です。レントゲンで神経部分が写ることは無く、診断には徒手検査、MRI、CT検査が必要です。
治療法
大体の場合お尻の筋肉の緊張を取ることで痛みが無くなりますが、生活している中で筋肉の緊張が戻ってきてしまいます。安定して症状が出ない体を作るためには早くても1か月はかかります。症状が戻らない体にするため、当院では関節の可動域、アライメント異常を改善させ、必要があれば筋力強化までしていきます。
脊柱管狭窄症
症状
脊柱管狭窄症は、背中の骨である脊柱の間が狭くなり、神経を圧迫することで腰痛や足の痛み、冷え、痺れ、歩行障害などの症状が出ます。少し歩くと足が痛くなったり痺れたりすることで、背筋を伸ばして歩けなくなり、前かがみで少し休むとまた歩けるようになることを「間欠性跛行」といいます。
治療法
狭窄している部分の直接的な治療は体の外からはできません。ですが狭窄してしまう負担の原因が周囲にあるのでそこを見つけて歩行時痛や症状の改善を目指します。痛みが激しい場合には症状を緩和させるため、優しい手技療法や電療をおこないます。痛みが落ち着いてくる慢性期にはストレッチによる可動域訓練もおこないます。
急性腰痛 (ギックリ腰)
症状
急性腰痛は通称「ギックリ腰」と呼ばれます。腰部の筋肉の異常緊張や筋肉の捻挫、炎症により、急激に発症する痛みや動作時の痛みが症状として出ます。中腰だけでなく、長時間座っていたり、くしゃみなどでも発症します。特にふとした動作で起こることが多く、重い物を持ったとか負荷が高いからなるとも限りません。
治療法
痛みが激しい急性期には症状を緩和させるため、優しい手技療法や電気治療をおこないます。痛みの程度にもよりますができるだけ早期から痛くないように動かす事で治癒期間を短縮できます。痛みの改善が出てきたらストレッチによる可動域訓練もおこない再発予防をする事で繰り返す事を減らします。
ギックリ腰の場合は強い痛みが出てきてしまう原因があります腰が痛いから腰だけが悪いのではなく骨盤の動きの悪さや股関節の硬さ、猫背などほかにも様々な要因が絡んでいるため根本の改善をしないと癖になってしまいます。継続的に治療して根本的な改善をお勧めします。
分離症
症状
スポーツを活発に行っている10歳代前半の成長期に現れる運動時の腰痛です。背中をそらす動作の時に痛みが特に強く出るのが特徴です。背中をそらす動作やジャンプからの着地の動作が多いスポーツで好発します。
腰椎いわゆる腰骨の部分にひびが入って疲労骨折になります。症状が悪化すると半年近く運動ができなくなるので似たような症状が現れた場合には早めの受診をお勧めします。
治療法
痛みが激しい急性期には症状を緩和させるため、優しい手技療法や電療をおこないます。痛みの程度にもよりますができるだけ早期から痛くないように動かす事で治癒期間を短縮できます。慢性期にはストレッチによる可動域訓練もおこない再発予防をする事で繰り返す事を減らします。
股関節の柔軟性が低下することで腰椎の負担が増加します。腰痛が出ていない状態でもストレッチは予防に良いので日頃から心掛けると良いです。
スポーツ外傷・障害にあたりますのでそちらのページもお読みください。