肩
肩こり
症状
首すじ、首のつけ根から、肩または背中にかけて張った、凝った、痛いなどの感じがし、頭痛や吐き気を伴うことがあります。
肩こりに関係する筋肉はいろいろありますが、首の後ろから肩、背中にかけての筋肉の緊張が主に関係してきます。首や背中が緊張するような姿勢での作業、姿勢の良くない人(猫背・前かがみ)、運動不足、精神的なストレス、なで肩、連続して長時間同じ姿勢をとること、ショルダーバッグ、冷房などが原因になります。
治療法
首、肩、背部の筋肉をしっかりゆるめることが大事です。血流を改善させることで痛みを軽減し筋肉の緊張がやわらぎます。また、日常生活や姿勢が影響している場合がありますのでアドバイスもおこないます。
肩関節周囲炎(五十肩)
症状
肩関節周囲炎は「四十肩」とか「五十肩」と呼ばれる疾患です。症状として肩から上腕にかけての痛みや肩関節の動きに制限がでたりします。急性期は炎症が起こり、肩周辺に強い痛みが出ます。
夜間痛もあり、よく眠れなかったりします。慢性期になると痛みは落ち着きますが、肩を動かしたときに痛みが出たり動きが制限されたりします。
治療法
痛みが激しい急性期には症状を緩和させるため、手技療法や電療をおこないます。痛みが落ち着いてくる慢性期にはストレッチによる可動域訓練もおこないます。
自然に治ることもありますが、放置すると日常生活が不自由になるばかりでなく、関節が癒着して動かなくなることもあります。長いと治るまでに半年から1年以上かかる場合もあります。少しでも痛みを感じたり挙げづらさがあれば早めの受診を心がけましょう。
石灰沈着性肩板炎
症状
40~50代女性に多く見られます。夜間に突然肩の痛みから始まることが多いです。ほとんどの場合保存療法で治りますが石灰が硬く膨らむと肩の運動時に周辺と擦れて炎症が消失せずに痛みが続くことがあります。一般的な五十肩に似たような症状です。
治療法
レントゲンやエコーにより石灰の沈着を確認することで診断されます。注射で一般的に痛みは改善してきます。
当院では徒手検査等で必要があれば整形外科の受診をお勧めします。その後可動域の改善や残った痛みの除去などを手技やストレッチ、電気療法などで行っていきます。
腱板損傷
症状
肩の運動障害・運動痛・夜間痛を訴えますが、夜間痛で睡眠がとれないことが受診する一番の理由です。 運動痛はありますが、多くの患者さんは肩の挙上は可能です。
五十肩と違うところは、拘縮、すなわち関節の動きが固くなることが少ないことです。 他には、挙上するときに力が入らない、挙上するときに肩の前上面でジョリジョリという軋轢音がするという訴えもあります。
治療法
レントゲンやMRI、エコーを使っての診断ができます。当院では徒手検査後に必要であれば整形外科の受診を勧めます。7割は保存療法で解決しますが、場合によっては手術の場合も有ります。
肩を挙げる際の痛みは早めに受診するようにしてください。手術が必要のない場合は当院で可動域改善や電気による疼痛の軽減をしていきます。
野球肩
症状
野球の投球動作の他、テニス・バレーボールのサーブ・スマッシュ等、腕を大きく振る動作を繰り返すスポーツで生じる肩の痛みです。関節包や肩関節に付着する腱や筋あるいは骨の損傷によるもので、損傷の部位によって、肩の前方、または後方、時には上腕が痛みます。
単純に過度な投球動作が原因となることが多いですが、体幹や股関節の柔軟性不足、肩や肩甲骨周囲の筋力不足、不適切な動作フォームなど、様々な体の要因も絡んでいます。
治療法
基本的には肩関節周辺の筋肉をほぐしたり可動域改善のストレッチを行います。肩甲骨や背骨の動きも肩の動きに関連してくるため全体を通して肩の動きを改善していきます。
運動時の動きの改善のために必要であれば股関節含め下半身の動きの調整まで行っていきます。この症状の場合、運動ができない期間ができてしまいます。復帰時にケガする前より良い状態の体にできるように施術を行っていきます。
スポーツ外傷・障害にあたりますのでそちらのページもお読みください。