2022-02-21 | 院長の小言
外側上顆炎(テニス肘)
テニス肘とは、手首や肘に負担がかかる動作を行った時、肘の外側から前腕(ぜんわん:肘から手首の部分)にかけて痛みが起こる症状のこと。
正式には「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」と言います。
ラケットでボールを打つ動作を繰り返すテニス愛好家に多い症状であることから、通称「テニス肘(テニスエルボー)」と呼ばれています。
実際にはスポーツ以外の仕事や日常の動作が原因で発症する場合も少なくありません。
ものをつかんで持ち上げる動作やタオルをしぼる動作、ドアノブを回す動作などで痛みを感じます。
肘の外側のでっぱりの部分に特に痛みが出てきます。
主に前腕部の筋肉が硬くなることが原因になります。
テニスのバックハンドが特に負担がかかりやすく、テニス初心者や週2.3回テニスをする方は注意が必要です。
他にも
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バドミントン、ゴルフ、卓球などの手を酷使するスポーツ、
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重い荷物を運ぶ運送業の方や、料理人、大工などの手首を良く使う仕事
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年齢による筋力の低下
などで肘に疲労がたまり、腱の炎症が起こります。
基本は保存療法で改善しますが治るまでに数か月かかってしまう場合もあります。
予防としては手首や指のストレッチをこまめに行う事。
痛みが出てきてしまったら
スポーツや手をよく使う作業をひかえ、痛みが強い時は氷で冷やしてあげましょう。
最初は些細な痛みでも使い続けていると日常生活に支障が出て来て
治るのも遅くなってしまいます。
違和感がある時は早めに受診しましょう。
コチラもご覧ください
http://www.jssh.or.jp/ippan/sikkan/pdf/7tennis.pdf