子供に多いスポーツ障害
スポーツによって繰り返し過度の負担が積み重なり、痛みを主とした慢性的に症状が続くものを『スポーツ障害』といいます。
軽いものではプレー中の痛み、プレー後の痛みで済みますが、重症化すると日常生活にも支障をきたすようになってしまいます。
(運動中、運動後に痛くて、次の日やおとなしくしていると痛くない。というのも特徴です。)
したがって、初期の段階で正しい処置をすることが、最も大切になります。
無理を続けてしまうと長期間スポーツができなくなってしまったり、最悪手術になるケースもあります。
手術等までいってしまうと、本来持つパフォーマンスが発揮できなくなってしまいますので、早めの診察をお勧めいたします。
成長期の運動している子に多く
原因としてはオーバーユース(使いすぎ)や過度な反復練習が原因となることが多いです。
他にも柔軟性の低下、筋力不足、姿勢不良、靴、グラウンドなども原因となります。
などがよく聞く名前ですが
負担が多くかかっている場所に起こる為体のさまざまなところで起こります。
わからなければまずはご相談を
ケガをする前に事前に予防することが大事です。日頃のケアなどを大事にしましょう。
その中でも運動していれば起きてしまう可能性はあります。
起きてしまった障害などは早期の治療が大切です。痛みを我慢したまま運動をすると長期間の運動制限がかかってしまい
成長期の大事な時期に試合に出られなかったり、運動しても本来のパフォーマンスを発揮できなかったりします。
またケガを繰り返してしまう場合「治ったからもう動いていいよ」と言われまたすぐケガをしてしまったり、
「普段痛くないから治った」と思ってしまい運動を始めて同じところの痛みを繰り返してしまうことありませんか?
これにも原因があります。
- ケガをした期間ずっと安静にしていた
- ケガ後の痛みや機能を診ないで週数でもう治ったと言われた
- 復帰後すぐにおもいっきりプレーした
- ケガの途中、できそうだなと思って走り痛かった
これらは早期のスポーツ復帰の妨げとなり、安全かつ段階的なリハビリを行えていません。
リハビリの段階を簡単に言うと、
- 患部を自分の力で動かせるか
- 2つ以上の関節を同時に動かせるか
- 歩行時痛が無いか
- 立位での痛みが無く体を動かせるか
- 立位で荷重(負荷)をかけて痛くないか
- ジョギング、走って痛みが無いか
- 徐々にスピードを上げて競技に近い動きを入れていく
まったく運動していないゼロのところからいきなり試合などで100%で動いてしまう人がとても多いです。
安静にしていたところからいきなり強度が高い運動をすると
筋力的にも体力的にも落ちているため体がついていかずケガが再発したり庇って別の所を怪我したり
パフォーマンス自体も低下してしまいます。
ケガの回復期間=スポーツ復帰ではありません。
段階をとらないことでスポーツ障害になってしまうケースもありますし、お子さんが「痛い」と言った時に放置し、「しょっちゅう痛がる」という時は悪化している事が多いので早めの対処をお勧めします。