子供の足の痛み 成長痛
皆さんはよく、お子さんが足が痛い、膝が痛いというと
『あれ?成長痛かしら?』と思うことはありませんか?
実際に整形外科などで成長痛と言われてなかなか症状が改善せずに来院される方は多いです。
実は成長痛は病名ではありません!あくまで一般的な名称です。
成長痛とひとくくりにされがちな痛みも種類があり原因がありちゃんとした病名もあります。
成長痛はの特徴は
幼児期から小学生ぐらいの間で特に原因はなく痛みを訴えるもので、夕方から夜にかけてが多く、ここが痛いというより、
なんか足が痛いとか、この辺痛いから揉んでという事が多いです。
レントゲン検査などで異常がないため、比較的お医者さんから言われやすいですが、病名ではなく名称だという事をご理解頂ければと思います。
では、原因は?となりますが
成長期に起こる痛みは前のブログに書いたように
『オスグッド』や『セーバー病』などのスポーツ障害であることが多いです。
痛みの出るメカニズムはほとんど一緒です。
筋肉というのは筋肉から腱という組織に変わり必ず骨につきます。それにより体を動かすことができるのですが、筋肉は縮むことにより力を発揮しやすいため、力を入れると骨の部分が引っ張られることになります。この負担の繰り返しにより段々と骨が剝がれるようになるものです。
それが体の使い方により負担のかかる場所が変わってくるのでカカトだったり膝だったり、場合によっては膝でも正面、内側、外側と数センチずれてきます。
数センチずれるだけでも別の病名になります。
子供たちの場合、骨自体が柔らかい(脆弱)ため疲労や過度の負担により骨を刺激してしまいます。
お子さんの体の成長はまず骨が成長し(伸びる)その後に筋肉が伸びてくるため特に今の時期は体が硬くなったりすることで骨を引っ張り痛みが出てきます。
オスグッド病やセーバー病の場合、症状が長期化したり治ってもまた再発してしまいます。
早期発見早期治療がとても大事になります。
治療は安静が基本ですが、安静にしたからと言っていつ完治するかという目安はありません。また1度良くなっても再発するケースも多いです。当院では痛みの程度や期間、今後のリスクも考慮し、運動を禁止するのか、可能な限り運動しながら治していくのか。
また大会のスケジュールなども考慮したうえで治療プランをつくります。
怪我を治すのはもちろんですが怪我をしない体づくりも一緒に取り組めるよう治療をしていますので
お子さまが痛がっていたら早期の受診やケガを予防するという観点も持って頂くと良いと思います。