2022-03-02 | 院長の小言
サッカー選手に多い股関節の痛み
サッカーなどのスポーツを中心に、鼠径部周辺には多様な原因で発生する各種の痛みがあります。
原因を特定しにくいため鼠径部痛症候群(グローインペイン)と呼ばれています。
下肢の外傷後や体幹から股関節にかけてスポーツによる使い過ぎなどによっての筋力低下や柔軟性低下が原因となって鼠径部周辺の痛みが生じるといわれています。
キック動作やランニングやなどの繰り返しの運動によって、鼠径部(足の付け根の前側)にストレスが加わって炎症が生じ、痛みとなります。
タックルなどで直接股関節周辺に打撲を受けた場合でも発生します。
鼠径部や足の付け根の内側に痛みがあり、足を上げたり外に開いたりすると痛みがあります。
慢性化すると常に痛みが出てきます。
可動域の低下や筋力の低下も見られます。
サッカー選手の発生が大半を占め、陸上競技中・長距離、ラグビー、ホッケー、ウェイトリフティングなどで20歳前後の男子選手に多く発生します。
痛みが強い場合は安静が第一です。
復帰後も股関節の柔軟性が低下していたり、体幹が不安定で協調性が低下していると再発の恐れもあります。
非常に治りにくい症状ですので違和感を感じたら早めの受診と
痛みが引いた後のケアもしっかりと行いましょう。