2020-11-09 | 院長の小言
ももかんとは
皆さんは『ももかん』という言葉を知っていますか?
ももかんとは、サッカーやラグビーなどのコンタクトスポーツで、相手選手の膝などが太ももに強く当たった時に起こるものです。
正式な病名は『大腿筋挫傷』または『大腿部打撲』です。
受傷の直後は足を引きずって歩いたり膝が痛みで曲げられないこともあります。
痛みが強くても蹴られただけだからそのうちよくなるだろうと思い治療をせず、そのままにしていることが多いですが
放っておくと痛みが長期化してしまう場合もあります。
ももかんは外から衝撃を受けることで筋肉が押しつぶされた状態です。
その衝撃により筋肉が少し損傷するものから、完全に断裂してしまい重症になるものもあります。
早期にRICE処置(安静、冷却、圧迫、挙上)と治療も行っていれば復帰までそれほどかからないケースもあります。
ですが、筋肉の損傷があったにも関わらず放置してしまったり、使い続けてしまうと損傷が悪化し骨化性筋炎
(筋肉の損傷によって出血を起こした血液で血腫が形成され、そこにカルシウムが蓄積し筋肉内に骨組織が作られてしまうもの)
が発生することがあり、関節も上手く曲げられなくなることがあります。
蹴られただけだからそのうち治るだろうと治療をしない方が多いですが
早期の回復、早期のスポーツ復帰、後遺症を残さないために
早めの処置と治療を心がけましょう。
自分で出来る早期の処置はスポーツ外傷のRICE処置をご覧ください。